資産税の小部屋

2012年11月 2日 金曜日

非上場株式④

こんにちは、柴岡です。

取引相場のない会社の株式の評価の4回目です。

前回は、会社の規模を「大会社」、「中会社」、「小会社」に区分するところまで
お話しました。

「大会社」に区分されるほど上場会社に近い評価をし、
「小会社」に近い会社ほど個人に近い評価をします。

上場会社と似たような評価を専門用語で「類似業種比準価額」、
個人に近い評価を専門用語で「純資産価額」と言います。

「類似業種比準価額」とは、上場している同業他社の会社と
自社の会社の業績を比準し、同業他社より価値があるかどうかによって
株価を上げ下げさせる方法です。

「純資産価額」とはその名のとおり、
その会社のB/Sの資産・負債をもとに計算します。

実務上は、一般的に「類似業種比準価額(上場会社と似たような評価)」の方が、
「純資産価額(個人に近い評価)」より小さい数字になります。

従って「大会社」に近くなればなるほど、
株価の算定上、有利に計算できるのです。

上場会社に近い会社の方が、株価が小さくなるというのは、不思議な感覚です。